アスペルガーと定型を共に生きる

「アスペルガーと定型を共に生きる」読了しました。

きょうは先日読んだ本のお話を。
「アスペルガーと定型を共に生きる」

アスペルガーと定型を共に生きる

最近よく耳にするようになったアスペルガーをはじめとする「発達障害」。私も子供のころから社会的に違和感を感じており、紆余曲折を経て3年ほど前に医師から「アスペルガーと注意障害の混合型」との診断をいただきました。

「アスペルガー症候群」とは平たく言うと「知的な遅れはないがコミュニケーションに難がある」。かなり前から疑いはありましたが、診断を受けて改めて自分の行動も周りの反応も腑に落ちました。

詳しい記事を見つけましたのでご覧ください➡︎せせらぎメンタルクリニック

今までも関連図書を色々読み漁りましたが、今回新たに当事者の方が書いたものを求めていたところ、この本に導かれました。

《結婚して二十数年。当初から違和感感じつつも、仕事に子育てに忙しい日々➡︎妻の病気をきっかけに関係悪化➡︎一時は離婚の危機!➡︎しかし夫が「アスペルガー」という特性を抱えてると分かり、互いに向き合う努力を重ね関係を修復!今でも時々ケンカはするけれど以前からは想像もできないほど温かい家庭に…》

この本を通して私の中にはどちらの要素もあることを発見。まずご主人側に立つと、自分の子供時代がありありと思い出されます。言葉や表情の微妙なニュアンスがわからなくて友達を怒らせるのは日常茶飯事。そんな痛みを伴う人間関係の中で他人はどう感じるかを学んできました。なのでどちらの気持ちもすべてとは言えませんが理解できます。
ただ今でも気の利いたリアクションが取れないことがしばしば。「ここは言葉の裏に何かあるのはわかるけど、どう返したらいいの?」混乱しつつ相槌でお茶を濁してます。いまお付き合いのある皆さま、不可解な思いさせて申し訳ありません…まだまだ勉強が必要です!

男と女、これだけでも大きな違いがあるのに、脳の特性が加わると更にややこしい。でもお互い歩み寄るなら苦しみよりも喜びが勝るのではないかと教えられました。そのために必要だと思われる、4つのポイント。

『自分(特にそれまで大切にしてきた価値観)を捨てる』

『相手に寄りかかって何でも求めるのではなく、自分の芯となるものを持つ』

『諦める=できることとできないことを見極める』

『今までの概念から抜け出して新しいものを創り上げるという気構え』

これらは結婚だけでなく、すべての人間関係にも適用できるとは思います。子供時代の自分に、教えてあげたい。
後の温かい家庭のためにこの試練をお二人に与えたであろう神様の計らい、そしてお二人の「現実から逃げない勇気と粘り強さ」に、違いからくる恐れよりも、むしろ乗り越えられる!という勇気をいただきました。

ご自分たちの内側をさらけ出してくださったこの家族に、感謝と敬意を表します!